鞆の浦

なかなか不思議なホテルに泊った。鞆シーサイドホテルというのだが、いまだに頭の整理ができないので、まずは箇条書きにしてみる。

  • 外見はボロい
  • ロビーは土産であふれている
  • 荷物は自分で部屋まで運ぶ
  • 浴衣はロビーに置いてあるのを自分で取っていく
  • エレベータは止まる時に大きく揺れる
  • エレベータが動いている音が部屋にいても聞こえる
  • 部屋は古い
  • 布団は自分で敷く
  • 布団は片づけなくていい (多分)
  • ゴミ箱は付いてる
  • 部屋付きのトイレ、風呂、洗面台はとても古い。床はコンクリに石が埋まってるやつ (うまく伝わってるだろうか)
  • 大浴場は、端の蛇口、シャワーからの出が悪い
  • 大浴場に替えのハンドタオルなし
  • 大浴場に風呂後の化粧水、ヘアーリキッドなどのアメニティなし
  • 大浴場のトイレのスリッパがぼろぼろで中身が出てる
  • 自然色バイキングには肉、魚ほぼなし
  • はまちの刺身は魚を捌くショーとして提供。最初からは無い
  • 食事中に和太鼓の演奏が始まる
  • 食事中にビンゴゲームが始まる
  • 食器は自分で片づける
  • 朝食は焼き魚が最初からある
  • 露天風呂はプレハブで囲ってある
  • 露天風呂の風呂桶はプラスチックのやつ
  • 脱衣所狭い
  • 絆が深まる(らしい)
  • 鞆の浦の景色は絶景である
  • 一部屋二名利用で一泊二食で一人 8,600 円

どうやら、客に見えるところに手を入れず、客がやれることは客がやるところのようだ。それなら素泊まりとすれば 2000 円というところだろうし、出てくとき布団を上げなくてよいとか、ゴミを捨ててけると考えても 2500 円だろう。夕食は実質的には、はまち刺身定食だったわけだし、自分で食器を下げなくちゃいけないので、700 円、朝食は 500 円。風呂は銭湯でタオルセットとシャンプー等を購入するようなものだから 700 円。ここまでで合計 4,400 円。

景色は確かに素晴らしいが、別にこのホテル内からじゃないと見えないものでも無いので、加算額があるか難しいところだ。まあ高層からの眺めは特別として、最上階の 8 階に泊れたとして、800 円加算すると 5,200 円。差額は 3,400 円だ。

結局この 3,400 円分の絆の深まりを感じることのできた方々には、良いホテルなのだろう。残念なことに私には感じられなかった。おそらくそもそも宿泊施設に家族の絆を深めてもらおうとは、思ってないからであろう。私が求めるのは、快適な睡眠、快適な風呂、料理が出るなら地元料理の数々だ。同じ感覚の方で、鞆の浦の旅館は高すぎると感じてるなら、福山のビジネスホテルに泊って、バスで来るのが便利だと思う。